片づけられずに失ったもの。あなたの時間・お金・人財を最大に活かすために。

個人宅向けの片づけ講座の冒頭で、よくお見せしているこの写真。
会社員時代、いちばん忙しかった頃のものです。

「この写真、つくってたりする？」
「これホントに山口さん？」
というコメントを時折いただきますが、山口本人です。

買ったばかりのデジカメの試し撮りで、夫が私に許可なく寝起きを撮影した１枚。
当時は消したくて仕方なかったですが、今は片づけられなかった頃の貴重な記録となっています。

いちばん多忙なときには、都内からさいたま市まで深夜のタクシー帰りが週3回
4-5時間後には起きて再び会社へ・・・といった日が数日続いて
めまいが治まらなくなった時期もありましたっけ。

当時は片づけるスキルも気力も時間もなく
どこからどう始めたらよいかも見当がつかず、失敗が怖くて行動も起こせず
全く自信も持てなかった覚えがあります。

セルフイメージへの影響も

思い起こせば、空間がとっちらかり、探し物で時間に追われていたことも深刻でしたが
むしろ、それ以前のメンタル面への影響が大きかったです。

時間がない
できて当然のことなのに、私はできない
面倒くさい、始められない、できれば逃げたい、決断できない
こんな自分が情けない

時間がないのではなく、時間をつくろうとしない。
現状を直視するのをとことん避けてきました。
こんな私が、苦手なこと（家事片づけ）を取り組んでもうまくいくわけない、
とやらない言い訳を必死に考えていましたっけ。

当時の私に言ってあげたいです。
間違っても遠回りでもよいから、言い訳やめてとにかくやってみたら。
失敗したって誰も見てないし、よほどラクだよ、と。

整理が苦手という意識、散らかった空間に囲まれていることは
（個人差も大きいですが）
多かれ少なかれセルフイメージに影響を与えるもの、
と自分の経験や、お客様の観察を通じて痛感します。

私自身も30年の片づけられなかった経験から被ったダメージは少なくありません。
自己肯定感は今でも低めで、こんな自分で良いのかと今でも迷いますし
なぜそんなに自信が持てないの！と、ご縁のある方々から数回言われたりもしました。
ですがありがたくて不思議なことに、オフィス環境整備の活動はなんとか続けられています。

私と同じように葛藤したり、悩んでおられる方も少なくないですし
話を深堀りして伺っていくと、それぞれの事情と想いがとても切なくて
どうか自分を責めすぎないで！と願います。

大切なものを選び取る＝決断力

しっかり物の選別を進めていくことができれば
ご自身の今の価値観・・・優先したい、大切にしたい、やりたい（やりたくない）こと
生活習慣・・・ものの入れ方持ち方手放し方、着手力、維持継続を次第に自覚し、ご自身に正面から向き合うことにつながります。
そして、ご自身にとっての大切を選び取る＝決断力が養われます。

そして実は、ほしいものが既に手元にあることも少なからずあります。
だから、まずはそのことに気づいて活かしてほしい。