出張先で財布忘れたーーーーー??!
と慌てたことがありました。

クレカも使えないし、銀行からお金を引き出せないかも、と。
作業に同行してくれた現地の同業者が、貸すよ?と言ってくれましたが
結局、所定の位置から少し離れたところに投げ込まれていただけ。
ホっとするのと同時に我ながらまたか、と思いました。

この仕事を始めて、整理片づけの重要性、元に戻すことの重要性は、よくよく認識しているものの
元の場所に戻すのだけはいまだに超苦手です。
よく間違った場所に放り込みますから、
戻せない人の気持ちとか、戻せなくなる要因はすごくわかる。

先日、某歯科医院ですごく優秀なスタッフさんから、
「定位置に戻せない子が数人いて、一体なぜ?!と不思議でたまらない」というお困りをきいたので

戻せない人には、戻せない理由や心理、戻せなくなる要因があります。
今後の対策のため、その心理とか要因を伝えるので
対策の参考にしてくださいね!と伝えて解説しましたら
戻せる人にはかなり意外だったらしく、目をまん丸にしておられました・・・

ということで、戻せない人がどこでひっかかるかを、戻せない視点からご紹介します。
あの人はなぜ?!とイラつくときなど
対策やストレス改善としてご活用ください。

戻せない人視点の、戻せない理由

1.細かすぎると間違える

細かすぎる収納(仕切りや分類)や、扉や引き出しをあけ、蓋開けて、さらに箱開けて・・・
など、1つ1つのアクションが多くなると苦手派には対応しきれません

特にどなたかを待たせているとか、焦っているときなどよく間違えます。
お客様を待たせているとか、お店の会計待ちなど。

焦るあまり、後でやるか!と適当に放り込む。
そして忘れます。

2.アクション数が多すぎて面倒になる

しまうまでのアクション数が多すぎると
無意識にうんざりして面倒になって戻さなくなります。

穴をあけるタイプの紙製の薄いフラットファイルとか要注意ですね。

書類をとじこむためには、穴あけパンチを探し、
書類に穴をあけ、ファイルの表紙をあけ、
留め具を2か所外して書類の穴にとじ具を通し、
また留め具を・・・などと考えるだけで、いつの間にか書類が積みあがります。

3.悪気がなく無意識に放置

戻さないことで周囲に迷惑をかけている事実、ムダや損失を意識していません。
面倒くさいから普通にやらない。

放置しても誰か戻してくれるだろう。
(実際今まで誰かがやってくれていたし)
(周囲が助けてくれるだろう)
(私戻せない人だし!)
となれば、やる理由がありません。

ちょっぴり後ろめたさを感じている場合にも
さらっと見て見ぬふりします。

4.戻すための時間と気力が不足

物理的に時間と気力がなくなると、
普段ならできている人でも戻せなくなります。

以前はもうちょっとマシだったのに・・?
という場合には、プライベートの急変などで時間が圧迫されていたり、
戻す気になれない、体力気持ち的に疲れているかもしれません。

5.戻す努力は後回し、他のことを優先したがる

戻すのに時間を割くことこそムダと考えているパターン。
整理術に後ろ向きで、理屈っぽい人から時折こう主張されます。

当然、戻すアクションよりも他のことを優先します。
以前の私がこのパターンでした。

戻すことができない人への対処法

1.アクション数を極力へらして投げ込み型に

自分が得意であっても、苦手な人ができる、続けられるとも限りません。
アクション数が増えるに従い、元に戻せなくなりますから。

その人だけ使うエリアは目をつぶって
皆が共通で使う部分に注目し、
少しおおらかで見えやすい、ストレスフリーな仕組みを取り入れましょう。

フタなしや引出しなし、もしくは少なめ、
仕切り少なめ、穴あけがない、使う場所のすぐ近く、
アクリルや半透明など、中身が確認しやすい(特に棚内部)
おおざっぱな投げ込み型がお勧めです。

2.迷惑・不利益を根気強く伝える

特に職場では、Aさんが適当に戻せば、
Bさんが探し出せずに困る・・・、
Bさんがないと思って発注した・・・といった「事件」が多発します。

伝え方には配慮する必要がありますが、
他者の仕事に影響が出て、互いに気まずい雰囲気になりうる、二度手間や経費の無駄が出る
ということは全体ミーティングなどで情報共有するのがよいでしょう。

上司・部下や家族間、近い間柄での直接の指摘はこじれやすくなります。
できれば第三者から、一般論っぽく伝えてもらえると効果が高いですよ。

子どもへの教育の場合は、不利益を敢えて取り除かず見守るのが肝心。
戻さないことで生じる不利益・・・
こわす、探させる、遅刻する、家に入れないなど、何らかのを経験をさせるのが
100回親から言われるよりも、よほど効果的です。

3.戻す時間を確保。一緒に戻すのも有効

その人と一緒に時間を決めてやることが近道で確実!に着手してもらえます。
職場では、部署内など数名でタイミングを決めるとか、
「退社時には滑走路(何もない状態にする)」など基準を決めて、
業務の一環として取り組むのが近道です。年末大掃除のイメージですね。

ちょい置きしてしまう、慌ててパニック気味になる、間違えて投げ込む傾向が相手にある場合には、
あとからでも構わないので、覚えているうち(できれば同日中)に、
正しい定位置に戻すタイミングを取るよう伝えましょう。
間があけばあくほど探す羽目になります。

4.物量をへらす

当然ですが、物の量に比例して、手間も維持に必要となる時間も増えハードルが上がります。

戻す回数が増え、それぞれに定位置を設ける、壊れたら直す、洗濯してもどす、ふく・・・。
いろいろなアクションが生じますし、
スペースが埋まってきたらどけなくてはならないし、
要不要の判断にも処分にも、手間ヒマお金がかかります。

物量が多ければ限られたスペースにつめこむことになりますから、
アクション数が増え、テトリスをくりかえす羽目になります。

残念ながら?物量を絞り込むのが
戻せない人にとっても、整理に時間をかけたくない人にとっても最強最速なのは間違いありません。

私自身も、戻せない自覚、物量ふえると崩れる自覚がありますので、
量だけは普段からかなり意識しています。

5.ここまで出しっぱなしだとマズイ!という線引きを

使ったらすぐ戻す、ができれば理想ですが、そこまでできなくとも1日に1回でもだいぶ違う。
私的には数日に1回でも何とかなると考えています(※賛否両論あり)。

が・・・「ここまでライン」を超えてしまうと大変で、
許容以上のカオスを目の当たりにするとやる気が萎え、
どこから始めてよいかもわからず、手を打てないままどんどん混乱が加速します。

私も出しっぱなし傾向にありますが、この線引きがあるからこそ、何とか維持ができています。
あなたの(周囲の)線引き基準を設けてみてくださいね

私の線引きは、
「5-6cmのトレーから仕事の書類があふれたとき」
「文具などが散乱して作業に邪魔と感じたら」
「床置き発生時」
です。

6.便利な状態を体験させる

便利な状態、快い状態をイメージできていないからこそ、
余計なことを言われたくないし、触られたくない場合があります。

なので、まず本人に一度体験してもらえる機会があるとよいですね。
私自身、得意な人から散々言われて、ヤだなー・・・と感じていた時期ありましたが、
よいかも!と思えたのは便利を体験できたときでした。

こちらの記事の3rd stepも参照ください。

職場での整理整頓(5S):周囲に協力してもらいやすくなる方法

少し前に安城商工会議所様にて「机周りスッキリ改革講座」を担当させて頂きました。 会員さん向け講座でしたが、組織で働かれて…

7.根気よくフラットに「何をどこに戻すのか」を伝える

悪気なく、放置しているだけかもしれません。
でも、あまりガミガミいわれ続けると相手のやる気も萎えますので、
感情を抑えて「○○は△△に戻してもらえる?」と伝え続けてみましょう。

そんなの当たり前、と言いたいところをグッとこらえつつ、
もし戻してくれたら「ありがとう助かる~!」と3割増で伝えておくのが吉ですよ。

さいごに


戻せない人には、戻せない理由や心理、戻せなくなる要因があります。
今後の対策のためには、戻せない理由や心理、要因をひもといてみることが重要で、そこから改善のきっかけがつかめます。
そのために本記事がお役に立てれば幸いです。


今日もここまでお読みくださりありがとうございました!

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