大多数の企業で売上アップは一番の懸念事項。そのために新規雇用や設備投資・新商品を検討したり、広告をうつなどの対策を打つものの、なかなか人が採用できない、投資効果が得られないなどで苦戦しているのではないでしょうか?

サービスの差別化が厳しい昨今、実は売上アップよりも経費削減のほうが即効性が高く、手元にお金が残りやすいとされます。ここでは利益率を上げるために今すぐ始められる方法をご紹介します。

売上アップしても、経費までアップしては意味がない

売上アップ・販売促進の施策は、経営者にとってはいちばんの懸念事項でしょう。そのための施策も日々打たれているはずですが、売上づくりの施策は市場やクライアント都合に左右されやすく、お金や時間をたくさん投じてもすぐに望む成果が得られるとは限りません。

 

売上に囚われすぎて経費がザルになっていることはありませんか?例えば

 

新規雇用:人手不足の現状、望んだ時期にうまく確保できるとは限りません。採用広告も近年高騰しています。また、人件費=固定費となるため、契約期間内は調整が困難です。

新商品・設備投資:新しい商品やサービスをリリースするためには新しい設備が必要となる場合があります。また、新商品もすぐに売れるかどうか、どの程度会社の売上に貢献するかは実施しないとわかりません。顧客に使ってもらってアンケートを取って改良するなど、テストマーケティングの時間も要するでしょう。

広告:PPC広告:Facebook広告も激戦となり、広告費が高騰しています。広告で成果を確実に上げたいなら、広告専門業者に依頼するか、成果を上げられる人材の雇用が必要になり、相応の投資が必要になります。

 

資金が手元に残らなければ、事業存続そのものが厳しくなってしまいます。まずは利益に着眼しましょう。

利益を残すには、売上アップよりも経費削減のほうが確実で即効性が高い

前述のとおり、売上は市場やクライアントに左右されやすく、安定させるまで時間がかかります。そのため社内や関係者内の努力で済む経費削減のほうが即効性が高く、得られる成果が確実といえるでしょう。

 

厳密にいえば異なると思われますが、個人に置き換えてイメージするなら・・・

収入 - 生活資金 = 貯金

 

収入を上げるのはすぐには難しく、工夫を要します。転職をしたり副業を育てたりなど、大きく環境を変えたり収入の入口を育てる時間や投資を試みなくてはなりません。一方で生活資金はすぐに見直すことができますし、現状を大きく変えることなく小さな試みを始めやすいので、貯金に回しやすいともいえます。

 

これを会社にざっくりたとえるなら、

収入=売上、生活資金=経費、貯金=利益

 

経費が抑えられれば、同じ売上でも会社に残るお金が大きくなるため、伸びている会社は売上だけではなく、利益も必ずチェックしています。会社の手元にお金を残して事業拡大をはかるため、今すぐ利益確保の施策をうちましょう。

ノーリスクで今すぐ始められる利益アップの施策

コスト削減の施策は数多く挙げられますが、どのような事業規模であっても、今すぐ始められる施策の1つとして着目されているのがオフィスの環境改善です。実は意識が高い経営者ほど環境改善に対しては興味関心が高く、大企業ほどその手段となる整理整頓の社内研修が積極的に行われています。以前参加した無印良品・元経営者のセミナーでも、業績V字回復のための重要施策の1つとして「整理整頓の徹底」が紹介されていました。

地味ではありますが、従業員の環境が整備されれば経営者・従業員の時間や人件費を節約でき、社内のコミュニケーションも良くなり、生産性を高めることも可能なのです。

 

オフィスの環境改善が進めば、以下の経費を削ることができます。

1.過剰在庫・二度買い

ムダな出費の1つとして二度買いが挙げられます。情報が共有できておらず、担当者があることを知らずに購入してしまうのが大きな要因の1つとなります。そのため、どこに何が幾つあるかを社員の誰が見ても一目でパッとわかるよう、定位置を決めて在庫・備品を1か所に集めておきましょう。今ある在庫を無駄なく使いきることができるので、賞味期限・使用期限切れなどで在庫廃棄をするリスクを最小限にできます。また、買いすぎも防ぐことができます。

 

2.長期保管在庫の管理コスト

特に商品在庫をうっかり買いすぎてしまうとダメージ防止の施策を打たなくてはなりません。つまり、ほこりを払ったり空調管理をする、紙など、環境に影響されやすい物の配置を移動させるなどといった、管理に必要な手間(人件費)と保管するための場所代が発生します。

在庫管理がスムーズになれば長期保管在庫が激減し、メンテナンスのための管理コストを大幅に減らすことができます。

 

3.人件費

貴重な人件費が探し物だけに長く費やされてしまうことは極力避けたいもの。一方で担当者が外出してしまってから急な問い合わせが来てしまうなど、周囲の同僚がやむを得ず探さなくてはならないこともよく起こります。本人と同僚が不毛なやりとりするために双方ムダな時間を費やし、残業に発展することも少なくありません。

平均的なビジネスパーソンは年間平均150時間を探しものに費やすと言われます。オフィスの環境整備が進めば、探し物にかけている人件費をゼロに近づけることも可能になります。

 

4.什器・収納グッズ代

日々オフィスに流れ込む物や書類。そのまま放置していると什器や収納グッズはあっという間にモノでいっぱいになり、新しく棚などの大物や、ファイル製品などを買い増す必要が生じてしまいます。あらかじめ保管スペースを決めて定期的に要不要を選別しておけば、モノの増えすぎ防止になり、不必要な物を保管するための什器・収納グッズ代を節約することができます。

 

5.テナント費

不要な物で塞がっているスペースにも家賃が発生しています。きちんと環境整備をして物を適正量に抑えらえれば、より小さなオフィスへの移転して固定費をカットすることも可能です。または整理で空いたスペースに応接セットや新人のデスクを置いたり、社員が憩うコーナーを設けるなど、従業員の満足度を高めることもできるでしょう。

 

6.教育コストの削減

新人やパートアルバイトに仕事を引き継ぎたいときに、「パッと見てわかる」状態になっていれば、指導側が手間をかけなくても、どこに何があるのか、自分は何をすべきかをある程度彼ら自身に気づかせることができます。私自身、新人4日目で倉庫に書類探しに行くよう指示を受けた経験がありますが、倉庫のどこに何があるかがわかるようになっていたため、たった5分で4年前の書類を見つけ出すことができました。環境づくりができていれば、新人の戦力化も早められる好例です。

また、ある正社員が書類を手元に抱え込んでいるために、余力のある他の社員・パートアルバイトが現状を把握できず、手伝いたくても手伝えないとのご相談もしばしばおうけします。書類の共有を通じて現状を全員が把握できる状態になっていれば、業務量を適切にわりふることもできるなど、部署全員の生産性もあがります。

 

まとめ

多額の経費をかけて売上アップを狙うよりも、まずは手堅く経費を削ったほうが手元に利益が残り、事業拡大への良い循環を作ることができます。その中で、事業規模にかかわらず今すぐ始められる一手はオフィスの環境改善であり、意識が高い事業主ほど積極的に取り組んでいる傾向があります。在庫や商品・備品の買いすぎを防止でき、人件費・テナント費・教育コストまで削減できるので、今すぐ始めるのがお勧めです。

 

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